C型肝炎における治療の進歩

近年、C型肝炎治療はめまぐるしく進歩してきています。一昔前であれば、肝臓へのダメージが重い、年齢、体質などで、治療を中断しなければいけないなど、悲しい事実もありました。しかしながら、医薬品開発の進歩により、これまで治療を断念しなければいけなかった
人にも、新しい可能性が生まれてきています。インターフェロンフリーという、新しい選択が可能となった今、もはや”治るC型肝炎”と、言えるようになってきています。

C型肝炎における治療
C型肝炎の治療として、炎症を抑え肝臓を保護する「肝庇護療法」そして、ウィルスに直接作用させ、ウィルスを撃退する「抗ウィルス治療」があります。

肝庇護療法
C型肝炎ウィルスに直接作用し、撃退する治療法ではありませんが、肝臓を保護し、肝機能を
改善する効果があります。肝庇護療法には、グリチルリチン製剤、ウルソデオキシコール酸、
小柴胡湯などがあげられます。時に、インターフェロンを少量のみ投与する場合もあります。

抗ウィルス治療
インターフェロン
患者の体に直接働きかける、、C型肝炎ウイルスを排除する物質を作らせたり、免疫の反応を強くしたりする注射のお薬です。

リバビリン
インターフェロンやDAAと併用することにより、治療薬の効果をあげる効果があります。

直接作用型抗ウイルス薬(DAA)
肝臓の細胞の中で増えるC型肝炎ウイルスを、直接抑制する飲み薬です。
これにより、治療終了後もC型肝炎ウイルス陰性の状態が持続するウイルス学的著効(SVR)を達成できる患者さんの割合が著しく増えました。

 

C型肝炎ウイルスには、それぞれの遺伝子型(ジェノタイプ)があり、1型、2型などに分類されています。現在国内では、インターフェロン治療が効かない可能性もあるジェノタイプ1型が約70%を占めるといわれています。しかしながら、インターフェロンフリー治療はジェノタイプ1型に対し、高い効果が期待できるとされています。

インターフェロンフリー治療は、下記の患者さんへの新しい治療法でもあります。
◉インターフェロンの副作用が出てしまったため、治療を途中で断念しなければならなかった患者。
◉インターフェロン治療を行っても、効果がなかった患者。
◉C型肝炎が再発してしまった患者。

最近では、ジェノタイプ2型にもインターフェロンフリー治療ができるようになり、治療の選択肢が広がりました。インターフェロンフリーの治療薬は、飲み薬ですので注射で病院に
通う、煩わしさもなくなりました。通常、インターフェロン治療は約12週間〜24週間
とされています。